地域に根差した病院

管理者・院長挨拶

平成29年の大町病院を振り返ってみますと、2月には、病院の運営管理と提供される医療について専門的な見地から評価を受ける病院機能評価を受審し認定更新を行いました。認定病院となりますと、国の外郭団体である日本医療機能評価機構から「地域に根ざし、安全・安心、信頼と納得の得られる医療サービスを提供すべく、日常的に努力している病院である」という評価を受けたことになり、これは大町病院の、「私たちは地域に密着した温かく誠実な医療を実践します」という理念につながるものでもあります。4月には、1年目の初期研修医が3名加わり、初期研修医5名とこれまでにない陣容となりました。さらに信大から短期間の総合診療科研修を行う研修医や臨床実習生も来ています。若い彼らは病院内を駆け回るようにして診療にあたっており、病院を訪れて、雰囲気が変ったなと感じられた方も多いと思います。さらに8月には健診を主に行う医師を常勤医として迎えました。今後は内科専門医と各科医師の充実を図りたいと考えております。10月には、2人体制で運営していた産婦人科の医師が1名になってしまいました。大北地域で唯一周産期医療を行っている当院で、お産を継続できるかどうか難しくなりましたが、平成30年1月中旬に若い女性産婦人科医が赴任する予定となりひとまず安堵しました。それまでの間、何とか1人体制でお産を継続することにしております。

平成28年度に策定された長野県地域医療構想では2025年に向けた病床数の再編が提示されました。大北医療圏については高齢化に伴い全体の病床数が減りますが、中でも急性期病床が減ることになります。さらに当院では総務省より提示のあった新公立病院改革ガイドラインに基づいて、持続可能な病院経営を目指した新改革プランを3月にまとめ県に提出いたしました。しかし、平成30年4月には医療、介護報酬同時改定があり、経営に与える悪影響が心配されます。高齢化と人口減少を見据えたうえで、地域から求められているニーズに応え、さらに経営を安定させるためには、乗り越えなければならないハードルは高いですが、これからも地域に密着した病院を目指してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

2018年1月
病院事業管理者兼院長 井上 善博