診療科・部門

診療技術部

薬剤科

 薬剤科では、患者さんが安心して薬物治療が受けられるよう、薬剤の管理・適正使用のための情報提供を行っています。
 医療スタッフとして、他職種の方々とのチーム医療に参加し、患者さんに寄り添える薬剤師を目指しています。
 現在(2022.4)は薬剤師8名が、調剤業務*、病棟業務、抗がん剤**などの調製業務、情報管理業務、在庫管理業務他、カンファレンス参加、各種委員会に所属することでチーム医療にも携わっています。
 院外処方箋発行率90%以上を維持しながら、入院患者さんに関わる時間を充実させ、薬剤に関わる説明や相談に応じています。入院時の持参薬は全て薬剤科にて鑑定を行い、相互作用、重複投与はないか、腎機能・肝機能等検査値の確認も行い、薬物の選択や投与量・投与方法について、医師と協働して検討することで、薬剤の適正使用に努めています。
 また、自己研鑽を心掛け薬剤師の資質向上を常に目指し、専門薬剤師・認定薬剤師の育成も考慮し、病院の協力を得ながら体制を整えています。地域の薬剤師会に所属し病薬連携、研修会を通じて交流を深め、地域医療への参加も図っています。

*:処方箋に基づく調剤に当たっては、必ずカルテを開き処方内容の確認(重複薬の有無、相互作用の確認、用法用量の確認、患者の腎機能・(肝機能)確認、投与剤形の考察など)を必ず行ってから調剤に入ります。カルテ内容を確認せず、とりあえず調剤から入る病院もありますが、当院では調剤室薬剤師が、処方内容が正しいかを病棟薬剤師と連携し、必要であれば医師への疑義照会を必ず行っており、疑義照会内容をカルテ内に書き込むと共にデータベースに集積しております。

**:当院は、抗がん剤の調製を全て薬剤師が行っております。
 2018年11月より、皮下注射製剤を除くすべての抗がん剤調製にCSTD(閉鎖式薬物移送システム)を導入し調製を開始しました。全国においてもすべての抗がん剤調製時に、CSTDを活用している施設はまだまだ少ないのが現状かと思いますが、当院はいち早く導入しました。抗がん剤調製時のみならず、投与ルートにも活用しております。 これにより若い女性の薬剤師でも安心して抗がん剤の調製に関わる事が可能となり、病棟においては患者のみならず、薬剤科で調製された抗がん剤を看護師が閉鎖式ルートを用いることにより、安全なルート確保が担保できることに繋がりました。CSTDを継続する事は、かなり費用がかかることですが、当院は患者への曝露のみならず、医療従事者へ安全を配慮し、職員を守る病院です。

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名 人数
日本糖尿病療養指導士 (一社)日本糖尿病療養指導士認定機構 2名
糖尿病薬物療法准認定薬剤師 (一社)日本くすりと糖尿病学会 1名
公認スポーツファーマシスト (公財)日本アンチ・ドーピング機構 1名
認定実務実習指導薬剤師 (公財)日本薬剤師研修センター 2名
糖尿病デバイス・インストラクター 北信糖尿病デバイス・インストラクター研究会 1名

改善活動・取組み

インスリン自己注射確認表

当院の抗がん剤調製について

薬学生インターンシップのご案内

放射線科

 放射線科では現在、診療放射線技師9名(うち女性技師2名)で通常業務を行っています。業務内容は、一般撮影・乳房撮影・CT・MRI・X線TV・骨密度測定・ポータブル撮影(病棟及び手術室)・外科用イメージ(術中透視)です。
 時間外救急は、宿・日直各1名で行っており、外傷や急性期脳梗塞にも迅速に対応できるように努力しています。
 また、地域の開業医から依頼を受け、主にCT・MRIの撮影もしています。

*CT装置は、画像処理技術の向上により従来のCT装置よりも低被曝での撮影が可能となっています。

CT

MRI

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名 人数
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 (特非)日本乳がん検診制度管理中央機構 2名

臨床検査科

 臨床検査科では、患者さんから採取された血液や尿などの検体を調べる「検体検査」と、技師が患者さんに接して心電図などの身体機能を調べる「生理検査」を行います。「検体検査」はさらに「一般検査」「血液・生化学検査」「輸血検査」「細菌検査」「病理検査」に分かれ、迅速かつ正確な検査結果の提供に努めます。
 また、外来における採血業務や、NST(栄養サポートチーム)、ICT(感染制御チーム)、糖尿病教室などのチーム医療にも積極的に参加します。

一般検査

 尿、便、胸水、関節液など、様々な検体の検査を行います。尿では糖、蛋白、潜血などの定性検査と、遠心分離して沈渣成分の顕微鏡観察をしています。便では主に大腸癌のスクリーニング検査を行っています。

血液検査

 血液に含まれる有形成分(赤血球、白血球、血小板など)がどのくらい含まれているか、貧血が無いかどうかなどの検査を行います。
 検査には自動分析器を使用しますが、顕微鏡で観察する事により、ウイルス感染や白血病などの血液疾患の有無も調べます。その他、血液中に含まれる血液凝固成分についても検査を行います。(血液が固まりやすいかどうか、またワーファリンなど血栓を防止する薬を服用している方の薬の効き具合など)

生化学・免疫検査

 採血した血液を遠心分離すると血清または血漿と呼ばれる液体を得る事ができます。
これらの検体を使用して、腎機能、肝機能、脂質、糖尿病関連など様々な成分を調べます。免疫検査では血清を使用してB型肝炎、C型肝炎などの感染症検査やPSA等といった腫瘍に関連した検査を行います。
 検査には自動分析器を使用し、多数の検査項目を迅速に測定します。

輸血検査

 重度の貧血や出血のために輸血が必要となる際に、特殊な血液型や不規則抗体などを調べ、副作用を起こさず安全に輸血が出来るかどうかを検査します。
 血液センターから供給される血液製剤は検査科で一元管理され、輸血前から輸血後まで責任をもって対応します。

細菌検査

 主に感染症に関わる微生物(病原細菌やウイルスなど)について検査を行います。グラム染色での顕微鏡観察による起炎菌の推定や、様々な「培地」を使用して患者さんがどのような微生物に感染しているかを調べます。病原菌を認めた場合には、その細菌に抗生物質が有効かどうかを調べます。結果が出るまでには2~3日、あるいは1週間以上かかるものもあります。
 また、インフルエンザウイルスなどのウイルスに感染しているかどうかを調べる検査も行います。こちらは迅速検査キットを使用し、10~30分程度で結果がわかります。

病理検査

 患者さんの体より採取された細胞や組織を顕微鏡で観察し、病気があるのかどうか、あるとすればどのような病気なのかを診断します。
 数ある検査の中でも「病理診断」は最終診断として大きな役割を果たします。
 病理診断には、細胞診断、生検組織診断、手術で摘出された臓器の診断、手術中の迅速診断、病理解剖などがあり当院でも行われています。

生理検査

 生理検査は患者さんと直接接した検査を行います。
 安静時心電図(不整脈や心筋梗塞などの診断)、負荷心電図、ホルター心電図(24時間の心電図の変化を記録し、不整脈や狭心症などの診断をする)などの心電図検査。
 超音波(エコー)検査では、心臓超音波検査(心臓の大きさや弁の動き、血流などの評価)、腹部超音波検査(脂肪肝や結石、腹痛などの診断)、乳腺超音波検査(乳がん検診)は主に女性技師が担当します。
 その他にも肺機能検査(肺の容量や機能を評価)や、脳波検査、ABI(動脈硬化や血管の詰まりを評価)、終夜睡眠ポリグラフィー(睡眠時無呼吸症候群の診断)など様々な検査を行います。

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名 人数
細胞検査士 (公社)日本臨床細胞学会 2名
国際細胞検査士 国際細胞学会 2名
中信地域糖尿病療養指導士 中信地域糖尿病療養指導士育成会 2名
2級臨床検査士(生化学) (公社)日本臨床検査同学院 1名
2級臨床検査士(血液学) (公社)日本臨床検査同学院 1名
緊急臨床検査士 (公社)日本臨床検査同学院 1名
JHRS認定心電図専門士 (一社)日本不整脈心電学会 1名
超音波検査士(体表臓器) (公社)日本超音波医学会 2名
超音波検査士(循環器) (公社)日本超音波医学会 1名
認定認知症領域検査技師 (一社)日本臨床衛生検査技師会 1名

リハビリテーション科

基本方針

地域の基幹病院の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として、患者様およびご家族のニーズをふまえ、生活の質(QOL)の向上を目指します。

職場目標

  • 地域の基幹病院として急性期・回復期・維持期および在宅のすべての時期に応じ、適切な理学療法・作業療法・言語聴覚療法の実施を目指します
  • 患者様およびご家族のニーズをふまえ、十分な説明の上で、生活の質の向上につながるような治療を行います
  • 医師や多職種と連携し、円滑な日常生活動作(ADL)の向上を図ります
  • 退院後の地域・在宅での生活をふまえ、地域との連携に努めます
  • 常に適切な最新治療を提供できるように、研鑽に努めます

概要

 当院リハビリテーション科は、高齢者が多いという地域的な背景もあり脳血管障害・骨関節疾患・廃用症候群等に対応し入院後早期からADL向上に向けて積極的なリハビリテーションを行っています。
 リハビリテーション科は院内の各部署との連携を図り、院内の治療チームの一員としての役割を果たしています。
 また、

  • ①急性期病院など他院との連携
  • ②地域・施設との情報共有
  • ③訪問リハビリテーション(医療保険・介護保険)
    短時間予防・通所リハビリテーション(介護保険)
  • ④包括支援センターと連携し、介護予防・日常生活支援総合事業への協力
  • ⑤小地域福祉ネットワーク(認知症・誤嚥対策)、地域や自主グループでの運動教室や保健センター主催の健康教室等の依頼に対応

以上のように、地域包括ケアシステムの一翼を担っています。

 平成26年度より発達障害や運動発達遅滞などに対するリハビリテーションや、大町市「子育て支援課」と連携し市内幼保育園での巡回相談を委託されています。
 また、地域における認知症予防や障害を負った方の社会参加のきっかけづくりとして、外来での認知症検査や高次脳機能検査を行っています。
 高齢者に多い摂食嚥下障害に対応するため、嚥下内視鏡検査や、嚥下造影検査を活用したリハビリテーションも行なっています。

 以上のように子供から高齢者まで、あらゆる世代を対象に院内外で活動しています。

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名 人数
3学会合同呼吸療法認定士 3学会合同呼吸療法認定士認定委員会 3名
心臓リハビリテーション指導士 (特非)日本心臓リハビリテーション学会 1名
栄養サポートチーム専門療法士 (一社)日本静脈経腸栄養学会 1名
認知症ケア専門士 (一社)日本認知症ケア学会 1名
Credentialed MDT 国際マッケンジー協会 1名
介護支援専門員 長野県 4名
社会福祉士 厚生労働省 1名
介護予防推進リーダー 日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本言語聴覚士協会 3団体協働 6名
地域包括ケア推進リーダー 6名
フレイル対策推進マネージャー (公社)日本理学療法士協会 2名
福祉用具専門相談員 (一社)全国福祉用具専門相談員協会 2名
福祉住環境コーディネーター 東京商工会議所 6名
アクティビティインストラクター 高齢者アクティビティ開発センター 1名
認定骨盤底筋エクササイズ指導士 pfilates 1名
弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター (一社)日本静脈学会 1名
中信地区糖尿病療養指導士 中信地区糖尿病療養指導士育成会 1名
LSVT® BIG認定資格 LSVT® GLOBAL社 1名

栄養科

 栄養科では、入院患者様の病態に応じた食事を提供し、栄養面から治療のサポートを行っております。また、入院・外来の患者様を対象とした栄養指導の患者様の栄養状態の評価を行った上での適切な栄養ケア等、他職種との連携によりチーム医療を行うなどの栄養管理を行っております。

食事について

 医師の指示箋を基に、患者様の病態に応じた、適切な栄養量の食事提供を行っております。また、嗜好による禁止食品やアレルギーにもできる限り対応しています。地元の食材を使って心を込めて作っています。温冷配膳車の利用も行い、適温食の実施も行っています。

選択メニュー
 一般食を提供している患者様を対象に、週3日(毎週水~金曜日 ※祝日を除く)朝食・夕食を2種類からお好みに応じて食事を選んで頂いています。

行事食
 入院中の患者様にもお食事を楽しんで頂けるよう季節の食材等を取り入れた行事食を提供しています。

栄養指導について

個別栄養指導
 入院及び外来の患者様で病気の改善・予防のため食事療法が必要な場合に医師の指示を元に、管理栄養士が個別に栄養指導を実施しています。

集団栄養指導
 市立大町総合病院では主に糖尿病教室と母親学級を実施しています。

糖尿病教室
 医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士などが連携し、糖尿病について理解を深めていただくために行っている教室です。管理栄養士は日々の生活の中で、食事療法を実践する上でのポイントについて講義を行っています。また、月に1回糖尿病バイキングを開催し、患者様がご自身の栄養量にあった食事を選択し、食生活改善につながるよう支援しています。

母親学級
 月に1回妊婦さんを対象に、妊娠中の食事内容について講義をしています。

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名
日本糖尿病療養指導士 (一社)日本糖尿病療養指導士認定機構
栄養サポートチーム専門療法士 (一社)日本静脈経腸栄養学会

臨床工学科

 臨床工学科では主に機器管理業務、血液浄化、呼吸療法、ペースメーカ関連業務、高気圧酸素療法(HBO業務)、手術室業務等行っています。

機器管理業務

 院内の薬液注入ポンプ、人工呼吸器、保育器、徘徊コールなど約1200台のME機器管理を行っています。

血液浄化業務

 通常透析室で行う維持透析(外来透析)のほかにも、病棟での緊急透析やPMX、 CHDFなどの急性血液浄化やアフェレシス療法を行います。バスキュラーアクセス管理ではシャント造影やシャントPTAの介助を行います。また透析装置の定期部品交換等の保守管理はすべて院内で対応しています。

高気圧酸素療法(HBO業務)

 2016年1月より高気圧酸素治療が当院でも開始されました。その中で治療装置の操作や保守管理を行っています。

手術室業務

 鏡視下手術や白内障手術を中心に装置の操作や保守管理を行っています。

 最後に臨床工学科では安全で質の高い医療を提供するため、院内ME機器勉強会の開催、講習会、学会参加など積極的に行っています。

認定・資格等

認定・資格名 認定団体名 人数
透析技術認定士 透析療法合同専門委員会 3名
3学会合同呼吸療法認定士 3学会合同呼吸療法認定士認定委員会 2名
高気圧酸素治療専門技師 (一社)日本高気圧環境・潜水医学会 1名
初級呼吸ケア指導士 (一社)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 1名
医療機器情報コミュニケータMDIC (一社)日本医療機器学会 1名
CPAP療法士 (一社)日本睡眠総合検診協会 1名
医療ガス安全管理技術者 (公財)医療機器センター 3名

歯科衛生科

 歯科衛生科では、歯科医師を中心として患者様の口腔疾患の治療および予防、さらに口腔機能の向上、回復を目指して、歯と口腔の健康が、全身の健康と深い関係があることから、チーム医療・多職種連携のもと、安心・安全に歯科医療の提供ができるよう日々努めております。

歯科衛生士とは

 歯科衛生士は、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的として、お口から皆様の健康づくりをサポートする国家資格の専門職です。

体制

  • 歯科衛生士 3名
  • 日本口腔ケア学会認定  4級
  • 日本口腔ケア学会認定 口腔ケアアンバサダー
  • 日本歯科衛生士会 災害歯科保健歯科衛生士

 所属する特殊歯科・口腔外科では、歯科医師1名・歯科クラーク2名と共に連携しながら日々業務に従事しております。

業務内容

診療補助・予防処置・保健指導

  • 周術期等口腔機能管理:
     手術を受ける患者さんの術前・後の口腔衛生管理
     抗がん剤等を使用する患者さんの口腔衛生管理
  • 外来業務:
     地域医療機関からの紹介患者さんの対応
     有病者歯科治療、埋伏智歯等各種抜歯、嚢胞
     口腔外傷、粘膜疾患、口腔乾燥症、顎関節症
     口腔機能低下症・摂食嚥下評価等診療補助
     院内他科入院患者さんの歯科治療診療補助
  • 病棟口腔ケア:
     入院中の患者さんの専門的口腔ケア
  • 手術室業務:
     全身麻酔・鎮静麻酔下手術補助・器械出し

院内外口腔ケア普及・啓発活動
 院内ではNST(栄養サポートチーム・摂食嚥下チーム)・緩和ケア委員会に所属し多職種と協働しチーム医療に携わっています。
 地域の皆様の食べる楽しみ・幸せを支援できるよう、自己研鑽を続け、スムーズな多職種連携を目指し、繋がる歯科医療に努めて参ります。