地域に根差した病院

当院の抗がん剤調製について

 当院は、抗がん剤の調製を全て薬剤師が行っております。
 2018年11月より、皮下注射製剤を除くすべての抗がん剤調製にCSTDを導入し調製を開始しました。
 全国においてもすべての抗がん剤調製時に、CSTDを活用している施設はまだまだ少ないのが現状ですが、当院はいち早く導入しました。抗がん剤調製時のみならず、投与ルートにも活用しております。

 CSTDとは、外部の汚染物質がシステム内に混入することを防ぐと同時に,液状あるいは気化/エアロゾル化された薬剤がシステム外へ漏出することを防ぐleakproof(漏れ防止)とairtight(気密性)の構造を有する器具を指します。つまり,内部への汚染物質の侵入を遮り(nothing in)且つ内部の薬剤を封じ込めて外部への薬剤漏出を防ぐ(nothing out)ことのできる器具の事です。

 米国の薬局方(USP)には797章「薬剤の調製 ―無菌調製―」の中に「ハザード・ドラッグ」(HD=曝露によって健康被害をもたらすか、または疑われる薬品)の項目がありましたが、それが新たに800章「Hazardous Drugs -- Handling in Healthcare Settings」として独立しました。
 国薬局方USP800では、法的拘束力を持ってHDの投与管理の重要性を示し、形状が合う場合にはCSTDの使用が必須(must)と位置づけられた事は重要なポイントであると感じております。

 当院は積極的に抗がん剤調製時および患者への投与時におけるHDの曝露を完全に防ぐためCSTDを取り入れております。

 これにより、若い女性の薬剤師でも安心して抗がん剤の調製に関わる事が可能となり、病棟においては患者のみならず、薬剤科で調製された抗がん剤を看護師が閉鎖式ルートを用いることにより、安全なルート確保が担保できることに繋がりました。

 CSTDを継続する事は、かなり費用がかかることですが、当院は患者への曝露のみならず、医療従事者へ配慮した「安全志向」、且つ「職員を守る」病院です。

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