地域に根差した病院

診療技術部

薬剤科

薬剤科では、患者さんが安心して薬物治療が受けられるよう、薬剤の管理・適正使用のための情報提供を行っています。
医療スタッフとして、他職種の方々とのチーム医療に参加し、患者さんに寄り添える薬剤師を目指しています。
現在(2017.4)は薬剤師9名が、調剤業務、病棟業務、抗がん剤などの調製業務、情報管理業務、在庫管理業務他、カンファレンス参加、各種委員会に所属することでチーム医療にも携わっています。
院外処方箋発行率90%以上を維持しながら、入院患者さんに関わる時間を充実させ、薬剤に関わる説明や相談に応じています。入院時の持参薬は全て薬剤科にて鑑定を行い、相互作用、重複投与はないか、腎機能・肝機能等検査値の確認も行い、薬物の選択や投与量・投与方法について、医師と協働して検討することで、薬剤の適正使用に努めています。
また、自己研鑽を心掛け薬剤師の資質向上を常に目指し、専門薬剤師・認定薬剤師の育成も考慮し、病院の協力を得ながら体制を整えています。地域の薬剤師会に所属し病薬連携、研修会を通じて交流を深め、地域医療への参加も図っています。
更に今後の課題として、薬剤師確保に努めより充実した薬剤師業務を行い、薬物の安全かつ適正使用へ繋げていきたいと考えています。

放射線室

放射線室では現在、診療放射線技師9名(うち女性技師2名)、事務員1名で通常業務を行っています。業務内容は、一般撮影・乳房撮影・CT・MRI・X線TV・骨密度測定・ポータブル撮影(病棟及び手術室)・外科用イメージ(術中透視)です。
時間外救急は、宿・日直各1名で行っており、外傷や急性期脳梗塞にも迅速に対応できるように努力しています。
また、地域の開業医から依頼を受け、主にCT・MRIの撮影もしています。

*CT装置は平成29年1月に導入した新しい装置で、画像処理技術の向上により従来のCT装置よりも低被曝での撮影が可能となっています。

CT室

コンピュータ断層撮影(Computed Tomography、略称:CT)は、X線撮影装置で360度の方向から放射線を体に当て、組織の放射線吸収の違いをコンピュータによって計測。それにより検査部分の断層面の画像を作成することができます。体内の構造や病変部までも撮影できること。また、水平方向の断面画像を撮影できることなどが、X線撮影との大きな違いです。撮影時の苦痛はほとんどなく、多くの情報を得られるため、頻繁に用いられます。また、より詳細な情報を得るために造影剤を投与して撮影する場合もあります。当院の装置はフィリップス社製のBrilliance CT40を導入しています。

MRI室

X線撮影やCTのようにX線を使うことなく、電波(ラジオ波)を体に当てて、体内の状態を画像化する検査です。体に対してあらゆる方向の鮮明な断面像を撮影することができます。検査中は痛みを伴いませんが、動きに弱い検査なので体は動かさないようお願いします。検査内容によってはMRI用の造影剤を注射することがあります。検査部位をはっきり写す目的で使用します。副作用は極めて少ない薬です。 検査中、装置から工事現場のような大きな音がしますが心配いりません。検査時間は目的や部位によって異なりますが、20~60分くらいです。

透視室

主に造影剤を使用し、テレビモニターに透視像を映し、診断を行います。よく知られているバリウムを飲んで行う胃透視や腎臓・尿管・膀胱を調べる泌尿器科の検査も行います。また透視を行う内視鏡検査もここで行います。

血管撮影室

血管の中にカテーテルという細い管を挿入し、造影剤を注入して血管を選択的に撮影します。

骨密度検査室(DEXA法)

微量のX線を用いてより詳しく骨密度の検査をします。検査時間は5分~10分程度で、骨粗しょう症の診断に用いられます。検査部位は主に腰椎と股関節ですが、透析患者さんは全身の検査を定期的に行っています。

一般撮影室(第1撮影室)

X線を使って、胸部や腹部、手や足の骨などの写真を撮影します。当院ではフィルムは使わず、デジタル化して、モニターで診断しています。

一般撮影室(第2撮影室)

第2撮影室には、一般撮影の装置と乳房撮影装置が設置してあります。こちらの部屋は、撮影室の暗い印象を変えるためにも壁紙を明るくしてあります。

乳房撮影室(マンモグラフィー)

マンモグラフィーとは乳房のX線撮影のことです。乳房は脂肪や乳腺などのやわらかい組織でできているので、専用のX線撮影装置で撮影します。通常は、乳房は片方ずつ体に対して上下方向と斜め左右方向の2方向を透明な圧迫版ではさんで撮影します。撮影時間は1方向撮影で約5分です。このマンモグラフィによって触診では発見できない小さなしこりや乳腺の乱れ、微細石灰化などを写し出し早期の乳がんを見つけることができます。

ポータブル撮影装置

病棟や手術室など、撮影室まで来ることのできない患者さんを撮影するためのコンパクトな撮影装置です。

その他

手術室で使用する外科用イメージが2台あります。整形外科で行う骨折の手術や、泌尿器科で行う結石破砕術等で使用しています。

臨床検査室

臨床検査室では、患者さんから採取された血液や尿などの検体を調べる「検体検査」と、技師が患者さんに接して心電図などの身体機能を調べる「生理検査」を行います。「検体検査」はさらに「一般検査」「血液・生化学検査」「輸血検査」「細菌検査」「病理検査」に分かれ、迅速かつ正確な検査結果の提供に努めます。
また、外来における採血業務や、NST(栄養サポートチーム)、ICT(感染制御チーム)、糖尿病教室などのチーム医療にも積極的に参加します。

一般検査

尿、便、胸水、関節液など、様々な検体の検査を行います。尿では糖、蛋白、潜血などの定性検査と、遠心分離して沈渣成分の顕微鏡観察をしています。便では主に大腸癌のスクリーニング検査を行っています。

血液検査

血液に含まれる有形成分(赤血球、白血球、血小板など)がどのくらい含まれているか、貧血が無いかどうかなどの検査を行います。
検査には自動分析器を使用しますが、顕微鏡で観察する事により、ウイルス感染や白血病などの血液疾患の有無も調べます。その他、血液中に含まれる血液凝固成分についても検査を行います。(血液が固まりやすいかどうか、またワーファリンなど血栓を防止する薬を服用している方の薬の効き具合など)

生化学・免疫検査

採血した血液を遠心分離すると血清または血漿と呼ばれる液体を得る事ができます。
これらの検体を使用して、腎機能、肝機能、脂質、糖尿病関連など様々な成分を調べます。免疫検査では血清を使用してB型肝炎、C型肝炎などの感染症検査やPSA等といった腫瘍に関連した検査を行います。
検査には自動分析器を使用し、多数の検査項目を迅速に測定します。

輸血検査

重度の貧血や出血のために輸血が必要となる際に、特殊な血液型や不規則抗体などを調べ、副作用を起こさず安全に輸血が出来るかどうかを検査します。
血液センターから供給される血液製剤は検査室で一元管理され、輸血前から輸血後まで責任をもって対応します。

細菌検査

主に感染症に関わる微生物(病原細菌やウイルスなど)について検査を行います。グラム染色での顕微鏡観察による起炎菌の推定や、様々な「培地」を使用して患者さんがどのような微生物に感染しているかを調べます。病原菌を認めた場合には、その細菌に抗生物質が有効かどうかを調べます。結果が出るまでには2~3日、あるいは1週間以上かかるものもあります。
また、インフルエンザウイルスなどのウイルスに感染しているかどうかを調べる検査も行います。こちらは迅速検査キットを使用し、10~30分程度で結果がわかります。

病理検査

患者さんの体より採取された細胞や組織を顕微鏡で観察し、病気があるのかどうか、あるとすればどのような病気なのかを診断します。
数ある検査の中でも「病理診断」は最終診断として大きな役割を果たします。
病理診断には、細胞診断、生検組織診断、手術で摘出された臓器の診断、手術中の迅速診断、病理解剖などがあり当院でも行われています。

生理検査

生理検査は患者さんと直接接した検査を行います。
安静時心電図(不整脈や心筋梗塞などの診断)、負荷心電図、ホルター心電図(24時間の心電図の変化を記録し、不整脈や狭心症などの診断をする)などの心電図検査。
超音波(エコー)検査では、心臓超音波検査(心臓の大きさや弁の動き、血流などの評価)、腹部超音波検査(脂肪肝や結石、腹痛などの診断)、乳腺超音波検査(乳がん検診)は主に女性技師が担当します。
その他にも肺機能検査(肺の容量や機能を評価)や、脳波検査、ABI(動脈硬化や血管の詰まりを評価)、終夜睡眠ポリグラフィー(睡眠時無呼吸症候群の診断)など様々な検査を行います。

リハビリテーション室

当院リハビリテーション室は、脳血管障害、骨関節疾患などに対して入院後早期から退院に至るまでのリハビリテーションを行っています。脳外科病棟再開や地域包括ケア病棟新設によりさらに充実してきました。

他院で急性期治療後、当院へ転院し、リハビリテーションを施行して自宅退院後社会復帰、デイサービスやショートステイを利用しての自宅退院、施設入所などのケースが増えています。リハビリテーション室は急性期病院など他院との連携、地域・施設との情報交換や技術の提携を行っています。また、院内の各部署との連携をとり、院内の治療チームの一員としての役割を果たしています。医療福祉室からの訪問リハビリテーションについては、地域開業医からの指示の患者様についても積極的に受け入れています。

また、市立病院として包括支援センターとの連携を深め介護予防事業を進めています。
その他に小地域福祉ネットワーク、地域や自主グループでの運動教室や保健センター主催の健康教室の依頼に対応しています。
平成26年度より発達障害や運動発達遅滞などに対するリハビリテーションが行われるようになり、大町市「子育て支援課」と連携し市内幼保育園での巡回相談を委託されています。

また地域における認知症予防や障害を背負った方の社会参加のきっかけづくりとして、外来での認知症検査や高次脳機能検査を行っています。
平成28年からリハビリテーション室主催で認知症の啓発活動として、市民を対象として認知症の予防やケアに関する講習会を開催し好評を得ました。

高齢者に多い摂食嚥下障害に対応するため、嚥下内視鏡検査や、嚥下造影検査を活用したリハビリテーションも進めています。
平成29年度から一般市民を対象とした摂食嚥下障害に関わる講習会を開き、介護予防のための活動にも取り組んでいます。

子供から高齢者まで、あらゆる世代を対象に院内外で活動しています。

栄養室

栄養室では、入院患者様の病態に応じた食事を提供し、栄養面から治療のサポートを行っております。また、入院・外来の患者様を対象とした栄養指導の患者様の栄養状態の評価を行った上での適切な栄養ケア等、他職種との連携によりチーム医療を行うなどの栄養管理を行っております。

食事について

医師の指示箋を基に、患者様の病態に応じた、適切な栄養量の食事提供を行っております。 また、嗜好による禁止食品やアレルギーにもできる限り対応しています。地元の食材を使って心を込めて作っています。温冷配膳車の利用も行い、適温食の実施も行っています。

選択メニュー
一般職を提供している患者様を対象に、週3日(毎週水~金曜日※祝日  を除く)朝食・夕食を2種類からお好みに応じて食事を選んで頂いています。

行事食
入院中の患者様にもお食事を楽しんで頂けるよう季節の食材等を取り入れた行事食を提供しています。

栄養指導について

個別栄養指導
入院及び外来の患者様で病気の改善・予防のため食事療法が必要な場合に医師の指示を元に、管理栄養士が個別に栄養指導を実施しています。

集団栄養指導
市立大町総合病院では主に糖尿病教室と母親学級を実施しています。

糖尿病教室
医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士などが連携し、糖尿病について理解を深めていただくために行っている教室です。管理栄養士は日々の生活の中で、食事療法を実践する上でのポイントについて講義を行っています。また、月に1回糖尿病バイキングを開催し、患者様がご自身の栄養量にあった食事を選択し、食生活改善につながるよう支援しています。

母親学級
月に1回妊婦さんを対象に、妊娠中の食事内容について講義をしています。

臨床工学室

臨床工学室では主に機器管理業務、血液浄化、呼吸療法、ペースメーカ関連業務、高気圧酸素療法(HBO業務)、手術室業務等行っています。

機器管理業務

院内の薬液注入ポンプ、人工呼吸器、保育器、徘徊コールなど約1200台のME機器管理を行っています。

血液浄化業務

通常透析室で行う維持透析(外来透析)のほかにも、病棟での緊急透析やPMX、 CHDFなどの急性血液浄化やアフェレシス療法を行います。バスキュラーアクセス管理ではシャント造影やシャントPTAの介助を行います。また透析装置の定期部品交換等の保守管理はすべて院内で対応しています。

高気圧酸素療法(HBO業務)

2016年1月より高気圧酸素治療が当院でも開始されました。その中で治療装置の操作や保守管理を行っています。

手術室業務

鏡視下手術や白内障手術を中心に装置の操作や保守管理を行っています。

最後に臨床工学室では安全で質の高い医療を提供するため、院内ME機器勉強会の開催、講習会、学会参加など積極的に行っています。